2012

LE PREMIER(ル・プルミエ)

特製ボトル

歴史に残るヴィンテージにふさわしい佇まい

2012年は、アンジェリュスの歴史にいくつもの出来事をもたらした1年となりました。ド・ブファール・ド・ラフォレ家がサンテミリオンに居を構えてから230周年記念となったこの年、アンジェリュスは、プルミエ・グラン・クリュ・クラッセA(第一特別級A)に昇格。さらに8代目が経営に加わり、かつてない規模のシャトーの拡張工事とリニューアル工事が行われました。

こうしてステファニー・ド・ブファール・ド・ラフォレは、歴史に残るヴィンテージにふさわしい佇まいの特製ボトルで、この珠玉のヴィンテージを祝うことにしたのです。

黒のキャップシールにド・ブアール・ド・ラフォレ家の紋章を施した2012年のボトルには、紙のラベルではなく、金のエンボス加工が施されました。ガラスのボトルに箔押しされたアンジェリュスの象徴である鐘は美しく輝き、優雅な姿をたたえます。

2012年産のワインは、マグナムボトルからメルシオールボトルまで全て、この豪華な特製ボトルに詰められました。

ワインをこよなく愛する愛飲家の皆さまへの信頼に応え続け、常に最高峰を目指すアンジェリュスが、感謝の気持ちをこの特製ボトルに表現しました。

金のエンボス加工

特殊加工による製造工程

最初のエナメル印刷はガラスと完全に一体化させ透化させるため、600℃の高温で焼成します。その上から金を印刷し、二度目となる500℃での高温焼成を行い、この過程を経て金がエナメル層に完全に密着します。装飾の仕上げとなる最後のブラッシングにより、21.7カラットの真金の繊細な輝きが引き出されます。

伝説のミレジム

2018LE PHÉNIX

2014L'INDIEN(ランディアン)

2012LE PREMIER(ル・プルミエ)

2005L’IMPÉTUEUX(レクセレンス)

2000L’EQUILIBRE(リマジネール)

1996

1992

1985

1953

1899

˙

このヴィンテージも、ボルドーの類稀な当たり年のひとつに数えられます。アンジェリュスのワインは多くの著名なワイン評論家から優れた評価を受け、全てのワイン専門家から圧倒的な支持を受けています。このミレジムを特徴づけているのは、他に類をみない抜群のハーモニー、力強さと清涼さのバランス、そして際立つアロマです。

2000年という新しいミレニウム(千年紀)の始まりにふさわしい、素晴らしいミレジムが誕生しました。あらゆる最上級の賛辞を惜むことなく使えるほどの出来栄えです。恍惚なフルーツを感じるワインを口に含むとその豊満さに満たされ、言い尽くせないほどの凝縮感と、タンニンの見事なストラクチャーに、ただただ唸るばかりです。

シャトー・アンジェリュスがサン=テミリオンのプルミエ・グラン・クリュ・クラッセB(第一特別級B)に格付けされた年です。濃度の高い色のワインから、カシスリキュールや、なめし皮のアロマが広がります。口当たりは濃密で、力強く、ストラクチャーも明確です。このミレジムは、伝統的なグラン・ミレジム(偉大な収穫年)のワインならではのあらゆる複雑な側面を持ち合わせています。

困難な年であればあるほど、偉大なテロワールはその違いを表現し、卓越を目指します。1992年の気候条件は非常に厳しいものでしたが、ぶどう畑での入念な手入れが文字通り実を結び、アンジェリュスは、ボルドーのワイン史の中でも模範的なグラン・ヴァン(大いなるワイン)を生み出すという快挙を遂げました。インク色のローブに香るのは、ブラックベリー、レグリス(甘草)、タバコと、ほのかな下草の余韻。口当たりは豊満かつビロードのようになめらかで、密度とバランスの高いタンニンが、テイスティングの時間を恍惚で満たします。

ユベール・ド・ブアール・ド・ラフォレ氏がシャトーのオーナーとなり、指揮を取り始めたこの年は、ぶどう畑だけでなく、酒蔵での全ての決定が、彼一人の手にゆだねられることになりました。1985年はこのように、氏の初心の志を、ぶどう畑での手入れやワイン醸造における作業にそのまま実践したミレジムとなります。そして彼自身も認めているように、スタートとなったこの年は、贅沢なメルロを授けてくれた自然に大いに助けられました。ビロードのようになめらかで魅惑的なミレジム1985は、甘美なタバコの余韻が残る、ローストフレーバーが特徴です。

ジャックとクリスティアン・ド・ブラール・ド・ラフォレのぶどう収穫手帖の記録によると、このグラン・ミレジムの収穫は9月29日から10月17日にかけて行われたということです。
ごく稀に、シャトーでワインを何本か開栓することがあります。その都度、オレンジといちじくのジャムにタバコが混ざった表現力豊かなブーケは健在で、心地よい清涼感の余韻の中に、しっかりとしたストラクチャーの存在を愉しむことができます。

シャトー・アンジェリュスのカーヴに残る最古のボトルです。歴史の証人として、そして「子孫」を暖かく見守る番人として、カーヴに君臨します。