2018

Le Phénix

永遠という象徴のもとに

その血のような赤色から古代のギリシャ人にフェニックス(火の鳥)と名付けられた架空の動物は、時代と文化を超えて人びとを魅了して来ました。それは、フェニックスが人類の壮大な夢、不死の象徴であるからです。

血のような赤、そしてフェニックスの命の源である燃えたぎる炎の赤は、ブドウとその果汁の赤でもあります。

フェニックスと同じくぶどう樹も、永遠の再生を行っています。しかし、ブドウ樹のサイクルごとに私たちに届けられる産物には違いがあります。時には、とてつもない価値の産物になることもあります。
2018年のミレジムはまさにレベル違いの、まるで命のパワーが宿ったかのような出来栄えです。

この年の気候条件は不安定で、7月半ばまで私たちは疑念と不安に苛まれました。この困難を乗り越えたのは、厳格に、そして粘り強く継続した毎日の手入れのおかげです。それから全てが逆転し、今まで障害であったことがまたとない好条件に変化。ブドウは太陽に焼かれることなく成熟し、まるで灰の中から再生するフェニックスのように、2018年は今までになく素晴らしい豊かな収穫となりました。

自然が思いがけない道を歩むことで、神話で言うところの「永遠の回帰」の時間が、一直線に流れる時間と融合。その瞬間を祝福するため、この記念すべきミレジムの全てのボトルには、永遠を象徴する伝説の鳥フェニックスの姿が刻印されました。

伝説のミレジム

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